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2010-06-18

Finance-経済・金融・財政

10:24 | Finance-経済・金融・財政 - Yanai's Perspective を含むブックマーク はてなブックマーク - Finance-経済・金融・財政 - Yanai's Perspective Finance-経済・金融・財政 - Yanai's Perspective のブックマークコメント

どうも箭内です。今回は経済・金融・財政の概略についてご紹介したいと思います。経済・金融・財政の概略に関してリテラシーを持つことは、日常生活はもちろんのこと、仕事を遂行していく上でも非常に役立つと考えています。経済・金融・財政の知識は金融機関及び財務・経理を担当している方々・経営陣だけが知っていれば良い時代ではありません。では以下に紹介していきます。



①経済

GDP(Gross Domestic Product)とは、国内総生産のことです。国内で一年間に作り出された財(製品・商品)・サービスなどの付加価値の総額。一国の経済規模を表す代表的な指標です。

GDPの増加率を示すものを経済成長率と言います。

GDPは生産(付加価値)・分配(所得)・支出(需要)の3つの側面を持っています。これはGDP三面等価の原則と言います。

・分配:国内総生産=雇用者報酬(雇用者への賃金給与)+営業余剰(企業の営業利益)+固定資本減耗(原価償却)+(間接税補助金)。

支出国内総生産=民間消費+民間投資+政府支出+輸出-輸入。

・GIN(国民総所得)とは、一国の国民が一年間に新たに作り出した財・サービスの合計。GNIGDPの違いは、人を中心とした付加価値の考え方であるのか、土地・領土を中心とした付加価値の考え方であるかの違い。

・名目GDPはその年の経済活動水準を市場価格で評価したものです。物価の変動は考慮していません。一方実質GDP物価上昇によって水ぶくれした分を取り除いたものです。物価の変動を考慮しています。

経済成長GDPの成長)をもたらす要因として供給面と需要面があります。供給面としては、企業がモノを生産する為に必要な資本(設備)・労働力・原材料・技術といった生産要素です。需要面としては、モノが売れる要因です(東京オリンピック等)。


GDPの成長過程を見ると、毎年この成長率が変動していることが分かる。このブレには規則性があり景気循環と言います。毎年のブレをならした平均を経済成長と言います。

景気循環は実際のGDPと潜在GDPインフレを加速しない範囲内で、利用可能な労働力・資本・技術等を利用して達成出来る最大の成長率のこと)の差として表されます。

景気循環の原因として、例えば在庫循環や設備投資循環が考えられます。在庫循環とは、製品・商品の在庫の増減に伴って、景気の好・不況が交互に現れるとする循環の考え方です。通常の景気循環を2~5年程度とすると、そのほとんどが在庫循環となります。一方、設備投資循環は5年を超えるような長期のサイクルとなります。更新投資・ストック調節原理・独立投資の3つの要因があります。

内閣府景気動向指数(DIディフュージョンインデックス)と呼ばれる指標を作成し、毎月公表しています。投資・雇用・生産・消費など、経済活動全般から景気の現状及び将来の動向を捉えようとする包括的な景気指標です。2008年4月からCI中心の公表体制に移行しています。DIは景気の方向感しか分かりませんが、CIは景気の量感(テンポ)も把握することが可能です。

・DIとともに日本銀行が公表している日銀短観企業短期経済観測調査)もマーケット関係者が注目しています。3ヶ月に一度公表されます。


・ 主な経済指標

A.消費関連指標

所得/可処分所得/家計貯蓄(可処分所得-消費)

B. 雇用関連指標

・所定外労働時間/完全失業率/有効求人倍率

C.物価関連指標

・企業物価指数/消費者物価指数/企業向けサービス価格指数/GDPデフレーター

D.国際収支

国際収支統計は一定期間の一国の居住者と非居住者の間の財・サービス、資産負債の受取、支払い、その収支尻を表します。

・国際収支=経常収支+資本収支+外国為替

・経常収支=貿易・サービス収支+所得収支+経常移転収支。

・資本収支=投資収支+その他資本収支。


経済学的にはお金をマネーストックという概念で捉えます。マネーストックとは、国内の民間非金融部門が保有する通貨量のことです。

通貨にはいくつか種類があり狭義の通貨と広義の通貨があります。狭義の通貨は現金預金の他に預金通貨当座預金普通預金・通知預金等の要求払い預金)をあわせたものです。広義の通貨は、狭義の通貨に、準通貨定期預金定期積金等の定期性預金・外貨預金)・譲渡性預金を含めたものです。



②金融

・金融市場は一年未満の短期金融市場と一年以上の長期金融市場に分かれます。

・短期金融市場(マネーマーケット)は、インターバンク市場とオープン市場に分類されます。インターバンク市場の参加者は、銀行・金融商品取引業者・生損保などの金融機関限定で、金融機関相互の資金運用・調達の場として利用されています。インターバンク市場にはコール市場と手形市場があります。短資会社が資金取引の仲介役として重要な役割を果たしています。一方のオープン市場は、金融機関のみならず、一般事業法人も参加可能です。オープン市場にはレポ市場(現先・債券レポ:現先取引とはあらかじめ一定期間後に一定の価格で売り戻す(または買い戻す)ことを条件に買い付ける(まはた売りつける)売買取引)・CD(譲渡性預金:法的性格預金)市場・CPコマーシャルぺーパー:法的性格は約束手形)市場・OIS(Overnight Index Swap短期金利デリバティブ取引)市場があります。


金利の種類

A.基準割引率及び基準貸付利率(旧公定歩合):日銀の民間金融機関に対する貸出金について適用される金利

B.貸出金利:返済期間一年未満の短期貸出金利と一年以上の長期貸出金利とに分けられます。

日銀による金融政策

A.公開市場操作日本銀行がオープン市場で債券等の売買を実施して、民間金融機関日銀に保有する当座預金残高を増減させて、短期金利に影響を与える政策。

B.預金準備率操作:預金準備率の変更によって、金融機関の支払い準備を上下させ、金融に変更を与える政策。

C.公定歩合操作(基準割引率・基準貸付利率操作):公定歩合の変更によって各種金利に変更を与え、経済に働きかける政策。しかし現在は、翌日物無担保コールレート政策金利となっている。



③財政

・国の予算編成ステップ

A.見積もり

B.概算要求基準

C.概算要求

D.査定

E.財務省原案

F.予算案の作成

G.予算審議

H.予算成立

・予算の種類

A.一般会計予算

・本予算:ある会計年度に組まれた基本的な予算のこと。

・暫定予算:予算成立までの期間の必要経費だけを計上した予算のこと。

補正予算:新たな経費を追加したり、その内容を変更する予算のこと。

B.特別会計予算

・財政法13条の規定に基づいて、特別の場合には特別会計が設けられます。

・歳出

A.一般歳出:一般会計の歳出から国債費・地方交付税・産業投資特別会計繰り入れを除いたもののこと。社会保障関係費・文教科学技術費・公共事業関係費・防衛関係費・経済協力費・エネルギー対策・中小企業対策・食糧管理費。

B.地方交付税交付金国税として集めた税金地方公共団体一般財源として配分するもの。

C.国債費:過去に発行した国債の元利払いの為の支出

・歳入は税収によって賄われている。しかしながら財政法4条1項但書において公共事業費・出資金・貸付金の財源については、その範囲内において公債発行・借入金によって調達できるとあります。これにより発行されるのが建設国債です。また1975年度から、各年度の特例法により、それ以外の経常経費の財源確保のための特例国債赤字国債)を発行しています。


以上です。

ではまた次回。


【参考文献】

・監修川村雄介 編集企画社団法人 金融財政事情研究会『最短合格よくわかる証券外務員二種下巻』きんざい、2009

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